崩れ落ちそうな私は、蒼空さんの服をギュッと掴む。



ソレに気づいたらしい蒼空さんは私の身体を机の上へと座らせた。




そして、再び、キス。




たまに耳元にチュッとキスを落とされると、思わず身体が反応してしまう。




「あいつに、何された?」




蒼空さんの言う"あいつ"


聞かなくても優さんの事だと分かった。





…まだ何も言っていないのに。





そう言われると、あぁもう勘づいているんだと気づく。




「言いたくないなら言わなくていい。思い出してお前がツラい思いするくらいなら、アイツに直接聞く。」


「っ、」




できたら、思い出したくない。




思い出したくないけど…




優さんのあの感じからすると、なんだか話を盛りそうな気がして…




「……ううん、大丈夫。私から話したい…」




キュッと蒼空さんの服の袖を掴む。



……ちょっとでも触れていたいから。