「…………………」
「…………………」
騒がしい人がいなくなると、
突如現れる静かな時間。
蒼空さんの姿を見れば目の奥が熱くなる。
(蒼空さんに触れたい………)
無意識に身体が動いて、蒼空さんの元へ。
視界がぼやける中、
真っ正面から蒼空さんに抱きついた。
抱きついたのと同時に、フワリと私の好きな香りが鼻をくすぐる。
………何もかも忘れたくて。
一刻も早くこの香りに包まれたくてーー。
「私を蒼空さんでいっぱいにして…」
こんな事、今まで言ったことなかったのに。
今の私にはもう、それが必要不可欠でー。
「っ…んんっ……」
瞬時に落ちてきたキス。
そのキスはいつもと違って少し荒々しいようにも感じたけれど、今の私にはそれがちょうど良かった。
息が苦しくなって口を開ければ
「んぅ……」
考える余裕すらなくす、大人のキスが始まる。
いつもなら、もう限界だ。
頭がふわふわするし、身体の力が抜けて立っているのも難しくなってくる。
………だけど
今の私は "もっと" って求めてる。



