「はぁ…やりずらいなー。
キミに何言われても変わんないって。
とりあえず、黙ったら?」
「っ…!」
またキスされると思って、これでもかと唇を引っ込める。
「………、…?」
だけど、キスはされなくて。
ギュッと瞑っていた目を恐る恐ると開ければ、ジッと私を見る優さんと目が合った。
「……ほんと、やりずらい。」
「えっ……」
と。
廊下から誰かの声が聞こえた。
その声に優さんがチラリと廊下の方を向くと、「はぁ…」と溜め息をつく。
「まあいいか。やるだけやったし。
……ああ、そうだ。最後にー」
グッと私の首元に顔が近づいたかと思えば、
「イッ……」
抵抗する前に、チクリとその部分に痛みが走る。
ドンッ!と強く胸板を押してやれば、意外にも今回はソレが効いたみたいで離れてくれた。
「はい、オッケー。」
何がオッケー。だ。
キッと睨むも、効果なし。
ただニヤリと不気味な笑みを浮かべるだけ。



