「あんなの、演技に決まってんだろ。キミに近づくためにやってることなんだから。」
「じゃあ、なんで、カフェとか教えてくれたんですか…」
「キミに偵察しに行ってもらったんだよ。
カフェ探してるって言うから、ちょうどいいと思ってさ。」
「偵察…?」
「そ。偵察。
華がそのカフェで働いてるってゆー噂を聞いてさ。
曖昧だし、キミに行ってもらって教えてもらうつもりだったんだよ。」
「(だからこの前あんな事を聞いてきたんだ…)」
あのカフェに誰か知り合いはいた?って。
遠回しに聞いてたんだ
私が華さんと知り合いだと分かっていたから。
「それでも……あの優しさは嘘じゃない…」
「はあ…まだ言う?
俺さっき言ったよね?演技だって。
なにもかも全部、作戦通りなんだよ」
口角を上げて笑う優さん。
優さんはそう言うけれど、
「あの時の優さんは凄く優しい目をしてた…
今のような目じゃない…本当に優しい目だった…!」
本当は、優しい人なんじゃないかって。
今は怒りで狂ってるから、
我を忘れているだけなんじゃないかって。
今はそれを信じたかった。



