さっさと受け取ってさっさと逃げよう…



そう脳裏では考えていたのに、




「やっぱり、うかつだわ。キミ」


「え?あっ…!」




伸ばした手は優さんによって掴まれると


私の考えはあっという間に消えて無くなってしまった。



その手は強引に引っ張られて、近くの教室へと入れられる。




「わっ!!」




放り出されると、勢いあまって机にぶつかりそうになった。



ギリギリで机に手をついた私は転倒せずに済んだけど。




「あぁ、ごめんね。ちょっと力強かったか」


「っ…………」




口角を上げて笑う優さんをキッと睨むように見つめるけど、全くの無意味のようで




「なんですか……」


「なにって、気づいてんだろ?」




私の近くまでやってくると、


ピタリと目の前で止まる。




「俺が、華のストーカーだって。」


「っ……、」




この間みたいに

とても冷たい目で見下ろされる。



ビビりたくないけど、その気持ちとは裏腹に背筋がゾクっとしてしまう。