それからといい。



まだレポートが終わっていない私は何度か大学に行って進めているけれど、


あの日から優さんに会うことは全くなく


大学に行くたびに周りを気にしながら来ていた私も、少し経てば平然と大学に来ることもしばしば。




(よーし、今日で終わらそっと!)




レポートが終わったらバレンタイン用の美味しそうなチョコレシピでも調べて…



今日で終わりそうなレポートを目の前にして、なんだかテンションが上がっちゃう。



やる気満々でタイピング音を鳴らしながらレポートを進め始める私。



けれど、フッ…といきなり視界が薄暗くなる。




「それ、宿題?」


「っ!」




右後ろ辺りから声がして、


無意識にその方向へと顔を向ければ




「なっ…」


「んー?」




目の前に、優さんの顔が。



驚く私とは打って変わって、優さんはクスリと笑う。




「どーしたの、そんな驚いて」


「(急に声かけられたら驚くでしょ普通……)」




そう心で思いながらも、蒼空さんからの言葉を思い出して




「あ…、用事思い出しちゃった。すみません、失礼します!!」




我ながら下手くそな演技だと思う。



けど、すぐに逃げろと言われていたから、

その言葉通りにその場から逃げるようにして離れた。