少ししてから自販機で飲み物を買って図書室に戻った。



あの教室の前を通る時、…妙に身体が強張った。




(まだいるのかな…)




また目が合ったらどうしよう。



そんな事を思ったけど、無意識に視線が教室の中へと向く。



けれど、そこには誰もいなくて、

静まり返っていたからホッと胸を撫で下ろす。




(やっぱり怒ってたのかな…)




盗み見は良くないし、悪いのはきっと私。



今度会ったら謝った方がいいかも…



バレンタインの次は、優さんの事で頭がいっぱいになってしまって、結局気合いを入れ直すために買った飲み物なんて意味無し。



レポートは全くと言っていいほど進まなくて、気づけば夕方。



重たい足取りで事務所に向かうと、中には蒼空さんの姿しかなかった。




「あれ…みんなは?」


「知らねー。たぶん依頼かなんかでいないんだろ」




どうやら蒼空さんもさっき来たばかりみたいで、その時から誰もいなかったらしい。



イスに座って優雅にコーヒーを飲む蒼空さんは、何かの紙をジッと見つめていて


私はそれを横目にいつもの場所に荷物を置いた。




「………ねぇ。」


「んー」




私の呼びかけに、一瞬だけど私の方をチラリと見る。