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「送ってくれてありがと」
「ん。」
デートはもう終盤で、家まで送ってくれた蒼空さんに小さく頭を下げる。
(もう、終わっちゃうんだなぁ…)
なんて、少し寂しい。
1日って案外過ぎるの早いよね…
けれど、カフェにいる間だけ、なんだか長く感じた。
早くここから出て行きたいって何度思ったか。
(連れてきたのは私なのに…)
まさか華さんがいるなんて知らなかったから。
華さんと蒼空さんが喋っているところを見ると
(敵わない……)
なんて、弱気になってしまう。
2人が並ぶと、エフェクトがかかっているようで、キラキラと光って見えた。
誰がどう見たってお似合いだもん。
(あの笑顔…見たことないし、)
華さんに見せていた笑顔。
私が知らないような事を華さんは知っていて、
それを見るのがとても辛かった。
(私って……嫉妬深いんだな……)
私のそんな部分に再度気づかさせる。
「じゃーな」
ポンッ、と頭を軽く叩かれると、
少しだけの寂しさが急に込み上げて
思わず手を伸ばした。



