「………このお店、行きつけだったの?」
「行きつけじゃねーよ」
「だって良く来る的なこと華さんが……」
「あぁ、何回か迎えに来たことあるから」
「あ……なるほど……」
それでこの席で待ってたりするんだ……
「まさかここに来るとは思わなかったからビックリしたわ」
そう言って、蒼空さんはソファーに腰を下ろした。
……ビックリしたのは私の方だってば。
まさか華さんが働いているなんて思わなかったし…
「何にすんの」
「へ?」
「メニュー」
「あ…えと……」
いけない、いけない。
せっかくのデートなんだからボーッとしてちゃ…
急いでコートを脱いでソファーに腰を下ろす。
「ん。」っと渡されたメニュー表を受け取れば、美味しそうなデザートの写真がズラリと載せられていた。
「全部美味しそう……」
こんなにあったら迷っちゃうなぁ……
とりあえずオススメがどれか探せば、ガトーショコラがここのオススメみたいで。
「んー……ガトーショコラにする!」
優柔不断は良くないと雑誌に書いてあった気がして、速攻ソレに決めた。



