「あった!ここだよ~」




見覚えのある外観を見つけて蒼空さんに紹介すれば、




「…………………」




蒼空さんは目を丸くしていた。



あれ?思ってた反応と違う……




「……どうしたの?」


「いや………」


「?」




どうしたんだろう。



もしかして、来たことあったとか?



目を丸くさせる蒼空さんを横目に、少し緊張しながら店内へと入れば




「いらっしゃいま……あっ!月姫ちゃん!!」


「え、華さんっ…!!?」




腰にエプロンを巻いた華さんにお出迎えされた。



ま、まさか……




「今日出勤だったのか」


「あれ!?蒼空まで!!」




ひょっこりと私の後ろから現れた蒼空さんを見て、華さんは驚いた表情。




「なになに、デート?」


「あ……はい…」


「そっかぁ!じゃあオススメの席にしてあげるね」




ニコニコと微笑む華さんはここのカフェの制服が凄く似合っていて、



いつにも増して大人っぽかった。




「こちらどうぞ~」




言われるがままについていくと、小さなテーブルにお洒落な1人掛けソファが二つある席へと案内された。




「ここの席、蒼空のお気に入りなんだよね」


「そんな事言ってねーだろ…」


「だって毎回ここ来る時この席座るじゃん」


「(毎回……)」




蒼空さんこのお店行きつけだったんだ……



2人の話を聞く限り、そう捉えてしまってもおかしくないこと。




「じゃ、またメニュー聞きにくるね」




ヒラリと手を振る華さんに、私はペコリと頭を軽く下げた。