「で、この後はどこ行きたい?」


「えっと……あっ!プリクラ!プリクラ撮りたい!!」




カップルでプリクラとか…なんかデートっぽくない?




「…………………」




あれ、なんで無言?



チラリと蒼空さんを見れば、見るからに嫌そうな顔。




「い、嫌…?」


「………いいけど」


「無理にはいいよ…!!」


「いいって…ほら行くぞ」





手を掴まれて、そのままゲームセンターへと向かう。



明らかに嫌そうな顔していたのに…



本当にいいのかな……?




「どれで撮んの」


「えっと……あ!あれがいい!!」




この間、千恵と撮った時に凄く盛れたんだよね!



中に入ってスタートボタンを押せばすぐに始まるソレ。



何個かの選択画面が出てきて




「蒼空さんどっちがいい~?」




と、振り向けば




「…………………」




しかめっ面の蒼空さん。



やっぱり嫌だったんだ……



私が撮りたいって言ったから付き合ってくれてるんだもんね…



申し訳なくなってシュン…っと落ち込んでしまう。




「あー…悪い、」




そんな私に気づいたらしい蒼空さんは溜め息をついた。




「……写真苦手なんだよ」


「えっ、そうなのっ!?」


「……悪いかよ。」




モテ男なんだから写真撮られることくらい慣れてると勝手に思っていたけれど、




「なんで…?」


「………、…どんな顔したらいーかわかんねーから」




少し照れ臭そうに、口元を手で覆い隠す。




(か、可愛い…!!!)




今まで完璧なところしか見てこなかったから、苦手な事なんてないと思ってた。



デートすると知らない事をこーやって知れるんだなぁ…



なんで今までデートしてこなかったんだろう、とちょっぴり後悔。




「……こっち見んな」


「だって、照れてる所見てたいもん」




いつもの仕返しでニヤニヤと笑みを浮かべながら蒼空さんを見つめれば




「ひゃっ、ひょっと…!!」




それにイラッとしたのか両頬を掴まれる。




「はっ、おもしれー顔」




その瞬間、パシャリとシャッター音が鳴った。