本の端っこに手が引っかかって、




(あっ、取れそう…!)




掴めると思いきや、


その本はグラリとバランスを崩して




(やばっ、落ちる…!!)




頭に直撃すると思っていたから身体が勝手に動いて手で頭を押さえたけれど、



一向に落ちてこないソレに閉じていた目を薄らと開ければ




「えっ……」




私の後ろからその本を掴む誰か。



その人のおかげでその本は私の頭に直撃することはなく、




(すごい反射神経だな……)




なんて、ビックリしてしまった。




「………大丈夫?」


「あ、はい!助かりま………」




顔を見て、再度驚かされる。




「ゆ、優さん……!」




今日、大学で会った人。



その顔に見覚えがあったから、しっかりと覚えていた。