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(…………おっそい)




長い長い講義を終えて食堂で待つ私。かれこれ1時間は待っている。



待っている間に購入したオレンジジュース。それももう飲みきってしまったし、蒼空さんは来ないし。




(先行っとこう)




時間までまだ時間はあるけど、待つのも飽きた。




私、用事が出来たから先に行っとくね。




そう蒼空さんに送って帰る用意をする。




もちろん用事なんてないけれど、待っていたという事がバレないようにウソをついた。



ずっと待ってたんだって思われるのイヤだし。




(残ってたレポートをしてただけ。オマケで蒼空さんを待ってただけだもん)




ムシャクシャしている自分も良く分からないが、急ぐように食堂を出る。…が。




「うおっ、」

「っっっ!」




出ようとした所でタイミング良くドアが開いて、




「ああああああ蒼空さんっ!!!」




そこに蒼空さんがいたから驚いた。なんてタイミングの悪い…!!




「なに動揺してんの」

「べ!別に!!」




プイと顔を背けると「はぁ?」と呆れた声がする。




「待ち合わせしてた子と会えたー?」




それと同時に女の人の声がして、チラリと見れば蒼空さんの後ろに朝見かけたあの綺麗な女の人。




「ああ。」

「そ!良かった~じゃあ私もそろそろ行くね」




パチッと目が合うと女の人はニコリと微笑んでくれた。



本当に綺麗な人で私も見惚れてしまうくらい。




「あんな綺麗な人とどういう繋がり?」




後ろ姿も美しい。ボーっと眺めていれば自然とそう聞いていた。




「………、…別に。どうでもいいだろ。」

「こんな奴とあんな綺麗な人が知り合いだなんてありえない…」

「いいからさっさと行くぞ」

「ちょっ…!?頭!頭掴むな!!」




ガシッと頭を鷲掴みにされて引きずるように連れて行かれる私。



ほら、こんな奴なのに。あの綺麗な女の人とはどういう繋がりなんだろう。