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「すみませんでした……」
「全然大丈夫よ~!」
ひと段落して、やっと心音さんを席へ案内できた。
ペコリと頭を下げる湊くんに、心音さんは笑顔で首を横に振る。
「そんな何回も謝らないでよ~気にしてないのに!」
「不審者だと思ってしまって…」
「不審者じゃなくて私はオカマよ」
「えっ?」
「(そんなこと言ったらまたややこしくなる…)」
キョトンとする湊くんを横目に、
「とりあえず、何食べますか?コレなんてオススメですよ!」
「じゃあソレにしようかしら!」
「はーい!かしこまりました~」
一旦裏へ避難することに。
「ごめんね、勘違いさせちゃって」
「いえ…すみません、僕の早とちりで……」
「いやいや全然!逆に助けてくれてありがとう!
写真撮られるの慣れてないからチョーー恥ずかしかったの」
ニコッと笑うと、湊くんは照れたように目を逸らした。
「………あの人とは、どんな関係なんですか?」
「仕事先の先輩だよ!
凄く良い人で、お菓子作りが得意なの。
心音さんの作るお菓子はどれも美味しいんだ~」
「それ、ほんとかい?」
ひょっこりと現れた浅川さんに、
私と湊くんは共にビクッと肩が跳ね上がる。



