言われた通りに駅前で待っていたら


少しして、蒼空さんの姿が見えた。



久々に見たその姿はいつ見てもカッコよくて




「……なに、」


「な、なんでもない…!!」




見惚れてしまってた。



ハァ…っと少し息が上がっている蒼空さんは、


きっとここまで走ってきたのだろう。




「パン屋どこにあんの」


「あそこだよ」




さっきまで電気が付いていた看板も店内も


今じゃ営業時間外だから真っ暗で。




「へぇ、こんなとこにできたのか」


「結構繁盛してたんだから。


あっ、そうそう!パンもらったの!!」




蒼空さんにちょっと分けてあげよと思ってたんだった。



袋を見せれば




「いっぱい入ってんな」




なんて、ちょっと食べたそうにしていたから




「ここからだと…私の家近いけど、…来る?」




外で食べるにしては寒すぎるし


周辺にカフェなんてない。



それだったら、お金のかからない私の家がいいんじゃないかと思ったんだ。