手を差し出せば
「…………………」
湊くんはちょっと躊躇してから、私の手を取る。
グイッと引き上げて立たせたけれど、
細身のその体型は見た目によらず結構重たくてビックリした。
「大丈夫?怪我してない…よね?」
「…はい。大丈夫です。」
「良かったぁ………」
あー危ない危ない。
知らない場所に来たらとりあえず下を見て歩こう…
「あ、もう行かなきゃ…!!!ほんとごめんね!!」
急いで首元のスカーフを整えながら持ち場へと向かう。
「…………………」
その後ろで、湊くんが私に触れた手を見つめていたことに気づかずにーー。



