「……2人の中を、邪魔するわけじゃないよ?


邪魔したいわけじゃないけど……


でも、


その限られた期間で私の事を好きになってもらえるような、…そんな事をしちゃうかもしれない。


………好きだから。」


「っ………………」




何も、言えなかった。



華さんの気持ちは十分なほどに伝わって、


頭が混乱気味の私は適当な事を言ってしまいそうで、口を紡いだ。



タイミングよく現れた講師に、ホッと胸を撫で下ろす。



気づけば千恵は帰ってきていて


「お腹痛すぎた。」という千恵はトイレにずっと篭っていたのだろう。




(そっか…華さんやっぱり蒼空さんのこと好きだったんだ…)




その時の講義は全くと言って良いほど耳に入らなくて、ずっとそのことばかり。



華さんは真剣に講師の話を聞いていたけれど、
実際はどーなのかわからない。



私みたいにずっと何かを考えているかもしれない。



付き合ってまもないから、実際そんな事を言われると焦ってしまう。



私も蒼空さんのことは好きで、蒼空さんも私の事を好きだと言ってくれた。



…けど、



こんな綺麗な人に告白なんてされたら蒼空さんは……




(ダメダメ…何弱気になってんの)




勝ち目なんてないことはわかってる。



理解できてる。



………でも、蒼空さんの彼女は私だもん。



付き合ってまもないけれど、
付き合っていることは確かだもん。



例え、華さんが好きだと言っても…




……譲ったりはしたくない。