「ごめんね、卒業までは蒼空を借りることになると思う」


「っ、いや…借りるなんて……」




この目でストーカーの存在を目撃してしまったから、余計に怖さが伝わる。



あんなに見られて…怖いに決まってるよね。




「私は…大丈夫です。


ストーカーなんて絶対に怖いし、
1人の時なんて不安だし…


蒼空さんには、いつも通り華さんの事守ってあげてほしいとは思っています…。」




私が付き合う前からずっと続いていたんだから。



……まず、私がその依頼辞めて欲しいなんて言ったところで



蒼空さんは依頼をほったらかすような人じゃない。




「ありがとう、月姫ちゃん」




ソレを聞いて


華さんは安心したのか、
いつも通りの笑顔で微笑んでくれた。




「外で付き合ってるってことを聞いて、月姫ちゃんに言っておかなきゃって思ったの。

急にごめんね?」


「いえ…こちらこそ、気を使わせてしまってすみません……」




それを伝えるためにわざわざ隣にきてくれたんだ…



ストーカーのことについて安心できる内容ではなかったけれど



一瞬、華さんの顔が怖かったから



"私も蒼空のことが好き。だから別れて欲しい。"



そんな事を言われるかと思って、
ホッと安心しちゃった…



強張っていた身体に力が抜けて、胸を撫で下ろす。