「俺勝ち目ねーじゃ……」
「どんまい小林」
「傷つくからやめてくれ……」
ごめん小林…もっと早く言うべきだった。
蒼空さんの事で頭がいっぱいだったから、
すっかり小林に連絡するのを忘れてて…
「躊躇せずに連絡すれば良かった…」
「え、なに?私が知らない間に何しようとしてたの?」
「な、なんでもねーよ!!」
あっやしー。と、ニヤニヤと笑う千恵。
どうやら、小林も私に連絡しようとしたけれど
文字を打っては消してを繰り返していたらしい。
相手は違うけれど、私も全く同じようなことをしていたから思わず笑ってしまった。
「まあ、コイツはほっといて。
月姫はこの休みの間なんか進展あった?」
「特に…何も無いけど?」
あったような、無いような…
一緒に年越ししたなんて、特に言う事でも無いよね。
「あっやしー。」
本日2度目、怪しむ千恵。
疑いの目で見られて思わず「うっ、」っと声が出た。
と。
「隣、いいかな?」
「っ!!」
ビックリした。
声が聞こえて、隣を見れば華さんが居たから。
………あれ?
でも蒼空さんの姿がない。
いつも一緒にいるのになんでだろう。



