(いきなり、なに…っ!)




今まで蒼空さんにこんなことされなかった。ましてや男の人とこういう経験は無い。




高鳴る鼓動は驚きのせい。




「あの、」

「うるせー喋んな早く寝ろ。」




寝ろって言われても…


この体制じゃ眠れない。




…なんて思っていたのに、案外眠気はやってきた。




高鳴る鼓動は徐々に静けさを増して、冷えていた身体は今じゃもうポカポカと暖かい。




…蒼空さんはその為に?


寒いと言っていた私を暖める為に抱き締めてるの?




「………ちっせーな。」




真後ろでそう言われると、聞き慣れているハズなのにその低い声が耳に響く。




蒼空さんの身長からして、


私なんて抱き枕のような物。




(ムカつくけど認める…)




ドクンドクン、、


蒼空さんの鼓動はゆったりとしていて心地よい。




何も喋らなくなった蒼空さんは、多分寝てしまった。




ポカポカと暖かい温もりと蒼空さんの鼓動。




おかげで眠気はMAXに達し、


…私も静かに目を閉じた。