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「何お願いしたの?」
あんなに真剣にお願いしていたから気になっちゃって
帰りの電車で聞いてしまった。
「お前は?」
「わ、私は健康面をちょっと…」
……嘘をついちゃった。
だって、"蒼空さんと今年も仲良くいれますように"なんて恥ずかしすぎるじゃん。
「……で、蒼空さんは?」
「……………」
あれ?無視?
ガタンゴトンと揺れる電車。
人が少なかったから椅子に座れている私達は、少しだけ肩が触れている。
もしかして、寝ちゃった?
チラリと横を見れば、
なんだ起きてるじゃんか。
「おーい、蒼空さーん」
顔の前でパタパタと手を振れば、ハッと気づいた。
「あぁ…悪い。ちょっと寝るわ」
ボーっとしていたかと思えば、
ポスっと私の肩に頭を乗せてきた。
……髪の毛があたってくすぐったい。
(何か…考え事?)
よく分からないけれど、目を閉じて眠る蒼空さんはなんだかちょっと疲れているみたいで
(人混みに酔っちゃったのかな…)
凄い人だったもんなぁ…
ガタンゴトンと揺れる車内に私もウトウトしてくる。
でも私も一緒に寝ちゃったら、最寄りの駅通り過ぎちゃいそうだし……
(ダメダメ、寝ちゃダメ)
気合いで目を開ける。



