「蒼空さんっ!!!」


「ん?」




チュッ、と頬にキスをした。



届かないから、背伸びをして。




「わ、わ、私の彼氏なので…!」




緊張で身体が震える中、チラリと女の人達を見れば


キョトンとした表情。



………あれ?


なんだか前と反応が違う気が…




「フッ……」


「な、何がおかしいの…」




急に蒼空さんが笑い始めたから、




(え?私おかしな事言った?)




なんて、よくわからない状況。




「お前、勘違いしてんな」


「へっ!?えっ、な、ナンパじゃ…」


「ちげーよ、同じゼミの友達」


「っーーーー!!!!」




ナンパじゃなかったのか…!!!



やってしまった、やらかしてしまった。



恥ずかしくて全身から煙が出てそうなくらい熱い。



笑いを堪えられない蒼空さんはずっと笑ってるから、恥ずかしさは増すばかり。