直視して言えるわけがないから身体を動かして蒼空さんに背を向ける。
「あ…、ああり……」
「あり?」
隣で蒼空さんが動く音。静かな空間にその音が響く。
(見てる…絶対見られてる…!!)
地味に背中に感じる視線。「なんだよ、早く言え」って思ってるはずの蒼空さんは少し不機嫌だ。
「っーー……!さ、サンキュー!!」
「………はぁ?」
(もうヤダ……)
テンパってテンパって出た言葉がそれ。なんで英語で言っちゃうかな…意味は一緒なのに。
「何が?」
「あ…れだよ!ホラ!川で死にかけたところを助けて…ヘブシッ!!」
「おい…また熱上がったんじゃねーの?」
タイミング悪く寒気がして身体が震える。
「なんか寒くなってきた…」
「この部屋ちょっと冷えやすいからな」
暖房はついているがあまり効果がないように感じる。…寒い。ちょっとでもいいから暖かくなるように身を縮こまらせる。
そんな私を見てか蒼空さんが溜め息をついた。…と。
「…っ!?えっ!蒼空さんっ…!?」
「…こっち見んな。移るだろ。」
突然私の首元に筋肉質な腕を回されたかと思えば、ギュウと抱き寄せられる。



