「…で、もうチューはしたの?」


「ぶっ!」




飲み物を口にした時、唐突にそんな事を聞いてくるから思わず吹き出してしまった。




「ちょ、汚い~」


「千恵がそんな事言うから…!!」


「で、どうなのよ」




こぼれたソレを布巾で拭きながら
小さくコクリと頷けば、




「きゃぁああ!!羨ましい…!桜井さんとキスとか!」


「ちょっ…!!声デカいって!見られてる…!!!」




またしても、周りからの視線が痛い。




「どんな風にされたの?あの桜井さんに!!
桜井さんの事だからスマートにしてきそうだね?
いつ?どこで?どんな雰囲気で???」


「言わないっ…!!!もー出るよ!」




恥ずかしくなって、その話から逃げるようにその場を離れる。