「コレから匂いすんの?」




さくらんぼのイヤリングに触れる蒼空さんの手。


イヤリングを触っているだけなのに、その振動が耳に伝わって、それだけでもドキッとする。




「ち、違うよ。ちょっと香水つけてて…」


「ふーん、俺この匂い好きだわ。


食べたくなる。」


「食べっ!?」




その言葉に反応してしまった私。


蒼空さんの言う"食べたくなる"はそういうことじゃないことくらい理解はしてるけど…!


"襲いたい"ていう意味で捉えてしまった事が恥ずかしい…。




「ま、とっとと済ませて帰るぞ」




そんな私をよそに


手を離すと、スタスタと歩き始めた蒼空さんを追いかけるようにしてついていく。




「……どこ向かってるの?」


「コンビニ。出来るだけ近い方がいいだろ、さみーし」



「(私は遠い方がいいけどなぁ…)」




せっかく2人っきりになれたんだもん。


もっと一緒にいたいなー…なんて。