「そーいえば、さっき陽葵さんに会ってコレくれた」


「あら!すごく美味しそうな唐揚げ!手作りかしら」


「奥さんが作ったやつらしい。俺たちがパーティーするって事を奥さんに言ったら、コレ多めに作ったから持っていきなさいって言われたみたいだけど」


「まぁ~今度お礼言っておかないと」




陽葵さんの奥さんがくれた唐揚げは山盛りにタッパーに入れられていて、まだ食べていないけれど凄く良い匂いがした。




「あと、20時になったら店閉めていいだってさ」


「りょーかい♪じゃあ1時間後ね」




時計の針はちょうど19時を示していて、一応まだ営業時間内。


普段は21時まで開いているけれど、閑散期の今は1時間早めて20時閉店にしている。




「陽葵さんとか言う人は今日休みなの~?」


「陽葵さんはクリスマスの時だけ1日休みなの」




家族と過ごすみたいだから、と言うと亜美ちゃんは「確かに子供2人くらいいそう~」とズバリ的中させる。




「それまで俺上にいるわ」


「8時になったら降りてきなさいよ?」


「んー」




そう言って、さっき心音さんからご褒美としてもらったカップケーキを片手に三階に上がって行く。




「蒼空さんどーしたんですか?」


「なんかやる事あるんだって~」


「(………そーいえば)」




この前も大学のカフェでパソコンに何か真剣に入力していたような…


もしそうだったとしたら邪魔しない方が良い気がして私もソッとしておくことにした。