「はぁ!?くれるんじゃないの!?」
「やるわけねーだろバーカ」
(くっっっそぉおおお)
いや、分かってた。そういう奴だコイツは。蒼空さんを関心していた私がバカだった。
「………ほっっんとくたばれ」
「なんて言った?」
ゴンッ!と机にコップを叩きつける音。蒼空さんが私の方に振り向いた気がしたが、私は拗ねるように背を向けた。
「コラ!もう!喧嘩はダメよ!」
そんな私達の間を割り込むように、暖かい飲み物を片手に持った心音さんが現れる。
「月姫ちゃん。暖かい飲み物持ってきたからココに置いとくわね」
「あ…すみません。ありがとうございます」
蒼空さんのコップの隣に置かれたそれ。
(蒼空さんが邪魔で取れないし、どこか行ってから取ろっと…)
そう思いながら湯気が出ているコップを見つめたが、それに気づいたかのように彼はその場から立ち上がる。



