愛おしそうにわたしを抱きしめてくれるなぎちゃんの腕に、わたしも抱きついた。


「わたしも、ずっとなぎちゃんのことが気になってたまんない」


なぎちゃんも同じことを思ってくれていたと知れて、じわじわと嬉しさが込み上げる。



狭い体育倉庫の隙間で。

なぎちゃんの速い鼓動を背中に感じながら、耳元で何度も「好き」と囁かれるのだった。