ひーくんとなぎちゃんのサプライズ誕生日パーティーから数日後…。


あの日の出来事から、なぎちゃんとはまともに顔を合わせられていない。

会話だって、なんだかよそよそしい。


…べつに、なぎちゃんのことが嫌いなわけじゃない。

意識してしまって、今までどう接していたのかわからなくなってしまっていた。


わたしが棚の高いところにある物を取ろうと、目一杯背伸びをしていると、後ろから手を伸ばしたなぎちゃんが軽々と取ってしまう。