食べられてしまうんじゃないかと思うくらい、わたしを捉えて離さない。


まるで、オオカミかのように鋭くて力強い。


「…わわわっ‼︎ごめんね、なぎちゃん…!」

「べつにいいけど。こういうの、俺は大歓迎だし」


小さく呟くようにそう言ったなぎちゃんの顔が近づいてきて…。

突然のアクシデントにテンパるわたしの額に、…そっとキスをした。


「な…なぎちゃん?」