空が徐々に薄暗くなり始めた、買い物帰り。


家に着く頃には、苺花がバイトから帰ってきているはず。

疲れているだろうから、晩メシは苺花の好きなオムライスにしてやるか。


そんなことを考えながら歩いていた。



神社の前を通り過ぎようとしたとき、ふと…ある声が聞こえた。


「な…なに言ってるんですかっ」


俺がこの声に反応したのには、わけがあった。

それは、苺花の声に似ていたから。