わけあって、双子の幼なじみと溺甘ルームシェア…♡

引っ越し業者の人は、すでに作業を終えて帰っている。


じゃあ、一体…だれっ……。


わたしの声に反応して、2つの影がくるりと振り返る。

逆光で、顔が暗くてよく見えない。


目を凝らして、様子を窺っていると…。


「もしかして、…苺花?」


ふと、わたしの名前が呼ばれた。


…えっ。

わたしの名前を…知っている?


「だ…だれ?」


おそるおそる歩み寄ると、逆光で見えにくかった素顔が徐々に鮮明になる…。