照れ屋な不良くん







「そろそろ帰ろっか。昼休み終わっちゃうし」





この場所にもそろそろ人がやってくるだろう。


そう言って教室に帰ろうとした時、神茂が私を呼び止める。





「神崎サン…」

「ん?」





その瞬間、呼ばれたことにより振り返った私に神茂が突然キスをした。それも不意打ちで。



なんの構えもなかった私は、突然唇に触れた柔らかい感触に思わず驚いた。





「……俺も。」





そして私の言葉に返事をしたらしい彼は、また薄く頬を赤らめて、二カッと周りが明るくなるような笑みを浮かべた。





「神崎サンが好きだ」





照れながらも素直に伝えてくれた神茂の言葉に、私の顔もほころぶ。



その笑みを見るのは初めてな気がして、この先も神茂と共にいろんな初めてを知っていくんだろうなと思えたから。