________________蒼井side
「あ、神茂じゃん。」
「…………」
コーヒー牛乳を飲みながらその階段を上がっていた時、神茂が階段から降りてきた。
「なんだよ、どうした?機嫌悪そーに」
眉根を寄せて、いかにもイライラしているように見えた神茂。
「………なあ。」
「ん?」
突然、ピタリと止まった神茂に、俺もその場に止まる。
「……俺、神崎さんに、嫌われたと思う?」
「は?」
突然の言葉に、ハハッと笑う俺。
「なにいきなり」
「……泣かせてたらどうしよう」
「お前、ほんと神崎に何したの」
最近ネガティブ発言が多い神茂。
なんとなく、神茂が神崎に好意があるのは知っている。
(またなんかしたんだろうな~)
だって、神茂分かりやすくてさ。