無口な彼の妬かせ方





それと同時に、翔も手にキュッと力をいれて握り返してくれる。



「俺の方が力強いし」っと呟きながら言う翔は、ゆるく微笑んでいた。



キュンッと心臓が飛び跳ねる。



朝からいいもの見れた、って思う私は翔依存症なのだろう。




「どこか、行きたい所ある?」




翔は、私の歩くスピードに合わせて歩いてくれる。




「私は……特にないよ」




その優しさに、翔に対する私の想いが徐々に徐々にと募っていた。



……行きたい所なんてない。



ただ、翔といれるならどこでもいいんだ。




「じゃあ……ショッピング、でもする?」




悩みに悩んだ結果、翔はそれを考えついたようで、そう言ってた。




「うんっ!」




それに対して、私は大賛成で。



コクリ、コクリと何度も何度も頷いてみせる。



私のその動きを見た翔は、クスッと笑って。




「決定」




っと、私の手を引いた。