無口な彼の妬かせ方





いつもは見せないその顔に、男の俺でも一瞬胸が高鳴った。



心臓に何かが撃ち抜かれたような感覚。



熱はまだあるようで、頬は少し赤く、トロンとした表情。



まだ、目を覚まさない……



いや、覚まさしてしまったら悪い。



せっかく、ぐっすりと寝てるんだからな……




「っ…………」




……だけど。



俺の手は、無意識にコイツの顔に向かって伸びていて、



その赤い頬に軽く撫でるよう、指を触れさせていた。



少し…熱いな……



でも。さっきより、熱くはない。



ちょっと下がったのか?



目にかかっている前髪を払い除けてあげたその時。




「んっ………」


「っ!」




………起きた?



声を出して寝返りを打ったコイツ。



だけど、寝息はたてたままで起きた様子はなかった。