無口な彼の妬かせ方





「………ん?」




部屋に戻った時、あいつは寝息をたてて毛布を頭の上まで被っていた。



………寝てる?



そう気づくのに、あまり時間はかからなくて。




「………おい。」




呼びかけても、応答はない。



スースーと寝息の音だけが、静かな部屋にゆったりと響き渡る。



完璧……寝てるな。



物音をたてず、寝ているコイツを起こさないように、ゆっくりと近づく。



視界に、中身がなくなったゼリーの容器を見つけて、



食欲はあるみたいだな、って確信する。




「………寒いのか?」




頭の上まで毛布かけてるけど。



さすがに、息しにくいだろ…



そう思った俺は、



そっと毛布の端を持って、ゆっくりと捲り上げる。



その瞬間に、目を閉じてぐっすりと眠るコイツの横顔が見えた。