無口な彼の妬かせ方





スッと伸びてきた手のひらに、



又しても、頭をクシャッと撫でられる。



だけど、さっき以上に激しくワシャワシャと撫でる翔のせいで髪の毛はグチャグチャだ。



まあ……始めから、綺麗に整えてなかったけど。




「……そろそろ、貼り替えるか」




翔の指差す先は、私の額で。




「い、いいよ。貼り替えなくて」


「ダメ。もうぬるくなってる」




言って。私の額に貼られた冷えピタを取ろうとする。




「このぬるさが調度よかったのに……」


「それじゃあ、冷えピタの意味がない」




それも……そうだけど、さ。



冷えピタって、冷た過ぎるから苦手。




「ヤダ。」




子供っぽく嫌がって、パッと額を手で覆い隠すと、




「邪魔。」




その手を引き剥がすように、掴まれる。



ペリッとそれを剥がすと、翔は自分の食べたゼリーの容器を持ち、また部屋を出て行った。