無口な彼の妬かせ方





「おい。」


「あれ?早かったね」




数分経ってから、翔は部屋に戻ってきて、



私は読んでいた雑誌をパタリと閉じ、翔に目線を向ける。



想像以上に早かったものだから、思わず二度見。



その瞬間に、私の目線は翔の手元に移動する。




「えっ、ゼリー?」


「……なんだよ、その顔は」




眉根を寄せて、私の元に近づく翔の手には2つのゼリー。



予想していたのと違っていて、思わずクスッと笑ってしまう。




「……悪かったな。」


「へっ?」




手元に置かれたゼリーと共に、翔はそう言った。



ゼリーは、さっき以上に冷たく冷えている。