無口な彼の妬かせ方






「わっ」




翔の小さな叫びと共に私は翔に抱きついた。




「ちょ、藍……」




あんな事言われたら触れたいと思っちゃうじゃん…




オロオロと困り果てる翔をよそに




私はギュウと抱き締める力を強めた。




「……………」




はぁっと溜め息を出した翔だが




その表情はどこか少し嬉しそうで




「先が思いやられる…」



「大好きだよっ、翔」



「はいはい」




柔らかい笑みを見せる翔にまたしてもキュンとする。




なでなでと私の頭を撫でる翔の手が優しくて




自然と口元が緩んだ。




「……そういえば。
蓮と唯、付き合ったんだって」



「えぇ!うそ、ほんとに!?」



「すごく幸せそうだったよ」



「そっか…。唯ちゃん、蓮くんの事好きだったんだ…」



「…藍、ほんと鈍感」




後で見せてもらった写メには




笑顔でダブルピースをする唯ちゃんと




優しく微笑む蓮くんの姿が映っていた。




二人ともすごく幸せそうに笑っていて




なぜかホッと安心する自分がいる。