無口な彼の妬かせ方







キュウっと抱きしめる力が強くなったかと思えば、私の肩を軽くつかんで、離れた。





「俺、藍ちゃんの事好きだよ」




「っ………」





また言われたそれに、私の頬は赤く染まっているはず。




こういう状況に慣れていなくて、ゆっくりと動いていた心臓が少し速くなる。





「でも今は好意じゃない、友達としてだよ。友達として好きだってこと。」





伸びてきた手が、私の右手を軽く掴む。




そして、フッと笑った。





「………なーんてね。本当はちょっとまだ気にはなってる。




だけど潔く諦めることにした。




これ以上、二人の中に踏み入れそうにないしね」





隙間すらないし。って苦笑いを浮かべる蓮くん。




あまりにも衝撃的な事ばかりで、私は何も喋れずにいた。





「でももし翔と何かあったら言って?




…そのときは、俺が慰めてあげるから」





その言葉と共に、私の頭をポンポンっと軽く叩いて、




「帰ろっか」




ニコリ、蓮くんは今まで通りの笑顔を見せた。