無口な彼の妬かせ方







「そっかそっか。最後か…」





そう呟く蓮くんに、私はニコリと笑みを見せる。





「今までありがとう。蓮くんのおかげでいろいろと助かったよ」





突然の私の言葉に、蓮くんはキョトンと目を丸くしていた。





「え、なに急に。そんな改まっちゃって」





今にも大笑いしそうで笑いを堪えてる蓮くん。





「一応最後だし、感謝の気持ちを」




「ふはっ」




「ちょっと、失礼な。爆笑するところあった?」





ハハっ!と笑う蓮くん。
大笑いしてるところ、初めてみた。




涙出るくらい笑ってるし…





「じゃあさ、俺も最後にしたいことあるんだけど」





やっと落ち着いたのか、笑い泣きしていた蓮くんは涙を拭きながらそう言った。





「ん?」





最後にしたいこと?なんだろ。とくに気にはかけなかったが、




次の蓮くんの行動に、私は驚くことになる。





「っ!な、ちょっ…!」





フワリ。蓮くんの甘い香りが鼻をくすぐった。




だ、抱きしめられてる!




翔以外の人にこんな事されるのは初めてで、なんだか身体が強張った。





「そんなに固くならないでよ」




「だだだだだって……!!」





離れろ!離れろ!っと。グイグイ胸元を押すが、やっぱり意味のないこと。