無口な彼の妬かせ方







藍side





「え。翔が来てたの?」





やっと先生から解放された私に、クラスの友達が教えてくれた。




どうやら、昼休みに来てくれてたみたいで。




ちょうど昼休みは私が先生に雑用を押し付けられてたときだ。




そっか…ざんねん。




せっかく会いに来てくれてたのに、こんなときに限って日直なんてさ、ついてないな。




憂鬱な気分で午後の授業を受けて、放課後になれば教室の戸締りをする。




それでやっと日直の仕事は終わり。




やっと終わった…




グッタリしながら、教室の鍵を届けに職員室に向かっていたときだった。





「っ!唯ちゃん!?」





壁にもたれかかってうずくまる、唯ちゃんがいた。





「どうしたの!大丈夫?」





どこか具合でも悪いのかと思い近寄った。が、





「っーーー」





唯ちゃんの目からは涙がこぼれ落ちている。




それを見て、私の動きはピタリと止まった。