無口な彼の妬かせ方







チラッ、と。
無言で翔を見る。




「?」って顔を浮かべる翔を見て、




翔も自分が誕生日って事を忘れてるんじゃないかって思った。




「お誕生日おめでとう」って言うべきかな……




この状態で?




こんなグッタリしてる翔に、
今言ってもあれだし…





「なんだよ」




「なん、でもない…。」





また、後で言おっと。




もっと体調がマシになってから。





「何か食べたい物あったら言って。



とりあえず、食べれそうな物だけ作るね」




「んー。」





ゴロン、と。
私に背を向ける翔。




そして私は部屋を出て、
キッチンに向かう。




いつ、手袋渡そうかな。
できれば今日渡したいけど…




そんな事を悩んでいるうちに夜ご飯が完成し、翔の元へと持って行く。





「できたよー」





そう呼びかけてみたものの。





「………あれ?」





スヤスヤと、寝息をたてて眠る翔の姿。