無口な彼の妬かせ方








私達が付き合う前は、こんなに無口じゃなかったのに。




今の体調が悪いときの翔みたいに、すごく意地悪だった。




ほんと、真逆の性格。




付き合いだしてから、
無口になっちゃって。




でも、
無口の翔もカッコイイけどね。





「できたよ。お粥でよかった?」





器に入ったお粥とスプーンを一緒に渡す。




翔はそれを受け取ると、
ちょっと微笑んだ。





「ん。ありがと」




「いえいえ。ゆっくり食べてね、結構熱いよ」





「フーフーしてあげようか?」
なんて冗談ぽく言えば、




「いらねーよ」なんて、照れているのか顔を隠した翔。





「あつっ」




「ほらー、だから言ったじゃん」





顔を歪ませた翔に、
そっと水を渡す。





「あっ、」





だけどその水は、私が手を滑らせた事により、コップから綺麗に飛び出して。





「……………ごめん。」





ビシャーっと。
嫌な音。




漫画とかでよく見るような光景が、私の目にうつりだす。