「どう、したの?」
「…………」
私も翔の背中に、
ゆっくりと腕をまわす。
そうすると、翔が私を抱きしめる力が強くなった気がした。
「翔?」
呼んでも、返事はない。
なに、どうしちゃったの?
まさか。気を失ってるとか、そんなんじゃないよね?
…いや。ありえるかも。
「ちょっと、翔」
ポンポン、と。
軽く背中を叩いてみる。
だけど反応が無いため、
もっと強めに叩いてみる。
「翔…!ちょっと、翔ってば!」
うそ。
ほんとに気を失ってるの!?
私の顔が一瞬にして青ざめた。
その直後、
「………え、」
スッ、と。
私から離れたかと思えば、
私の頬には翔の手。



