嫌い?私が翔の事? 違う。嫌いじゃない。 嫌いなわけない。 私がこうやって変に悩むから、 翔もあきれてきてるんだよ。 ネガティブだし、 いつも変に考えちゃうし、 そういうの、やめなきゃ。 そう決意したのと同時に、 「……なあ。 今から、ちょっとぶっとんだ事言ってい?」 「え?あ、なに?」 机の上に置いてある私の手を、蓮くんは優しく掴んでいた。