無口な彼の妬かせ方





「ほら。コレ、つけてみない?」


「いや、ちょっ…!結構です!」


「彼氏さんの反応が楽しみね~」




うふふ、



なんて、楽しそうでありながらも、なんだか不気味。



徐々に近づけてくるその香水を、私はうまいこと、よけていた。




「ほんと!いいですってば!」


「先輩に反抗なんてしちゃダメよ~」


「ちょっ……!!」




香水を吹きつけられそうになった、その時。



ポン。っと肩に軽い重み。




「ほらほら。そろそろ仕事始まるよ。」


「あっ………」


「ちょっと。邪魔する気?」




その声に、見上げれば。




「別に邪魔する気はねーすけど。ただ、仕事が始まるよって伝えにきただけですよ」




営業スマイルのような、



嘘くさい笑顔の蓮くんだった。