キュッ、と口元に力をいれて、
恐る恐ると待っていた。
心臓は破裂しそうに速く、
身体が言うことを聞かないみたいに、脳でコントロールができない。
ピシッと固まる私の身体。
頬に触れる何か。
あーもう……。
どうしようもない。
閉じていた目を、うっすらと開けてみれば。
目の前には翔のドアップで。
「っっ!!」
はたまた、慌てて目を閉じる。
クスッ…。
そうやって笑い声を出す翔に、私の鼓動は急上昇。
するなら、早くしてほしい…!
なんて事を必死に考えていた、
その瞬間。
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