「っ、」 甘い声で囁かれ、耳に響く。 その言葉の意味を理解した私は、 かぁーっと身体中が熱くなる。 こ、ここで……? なんて、それに対して抵抗はあったものの。 素直にそれを受け入れて、 ゆっくりと目を閉じた。 「……………」 視界が見えないこの状況に、 感覚だけが頼れる存在みたいになっていて。 頬に触れた何かによって、 肩がピクリと動く。 周りは静かで、 どうやら私達しかいないみたいだ。